しかしイーディは彼にひどくおかんむり。
第12投。290ページの264行目。
But Edy got as cross as two sticks about him getting his own way like that from everyone always petting him.
—I’d like to give him something, she said, so I would, where I won’t say.
—On the beeoteetom, laughed Cissy merrily.
しかしイーディは彼にひどくおかんむり。みんながいつもかわいがるからあんなふうにわがままになる。
-あの子にあれしてやりたい、彼女は言った、言いたくないところに。
-おちりをね、シシーは陽気に笑った。
第13章。サンディマウントの海岸。三人の少女が子供のおもりをしている。
イーディー・ボードマンは乳母車に赤ちゃんをのせ,シシー・キャフリーは双子の弟トミーとジャッキーを連れている。トミーが赤ん坊のボールを欲しがるのでイーディが怒っている。
Butは通俗小説的な文体をかもし出している。as cross as two sticksとはcrossに「交差」と「機嫌が悪い」の二義があることに掛けた慣用句。beeoteetomは尻(bottom)というのをはばかりB・O・T・tomと言い換えている。
ジョイスは、第18章について、①because, ②bottom,③ woman, ④yes の4語は女性の4つの極をあらわす言葉と説明し多用している。(Frank Budgen宛て1921年8月16日の手紙 )第13章にもbecauseがたくさん使われている。
"Afternoon light, Sandymount Strand" by Michael Foley Photography is licensed under CC BY-NC-ND 2.0